表紙原稿

表紙についての基本

データ原稿、紙原稿のどちらで作る際にも共通している表紙の基本です。

各部の名称
表紙の基本 1=表1
2(1の裏)=表2
3(4の裏)=表3
4=表4
5=背表紙

●原稿は原寸サイズで作成し、塗り足しを上下左右均等につけて下さい。図1のように表1から表4へ絵柄がつながるデザインにするときには、表1サイズ+背表紙の幅+表4サイズで1枚で作って下さい。

●表1と表4の絵柄につながりがなく、背表紙も不要のときは別々の原稿でも構いません。塗り足し線より外側の、原稿の余白に表1や表4等の指定を書いておいて下さい。

●背表紙が必要な表紙で、表1と4を分けて原稿2枚で入稿された場合は、特に指定がない限り、背は表1と4で半分ずつとって作ります。本文36P以上の場合は背幅分足して描いて下さい。
表1や表4の一方だけから背幅をとりたい場合は、必ず背幅分を補って原稿を作成し、発注書と原稿に背幅をどちらからとるか明記して下さい。

●本の開き方を、左とじ・右とじを間違えないようにして下さい。(図は右とじ)

背幅について

本文36ページ未満の本は、背表紙の厚み(背幅)がなくても塗り足しがあるので製本可能です。

※実際は温度や湿度、インクの吸いにより、紙の厚みが若干変わることもあります。

背幅=1P当たりの計数×ページ数(単位:mm)
用紙/ページ数 40 60 80 100 120 140 160 180 200 1P当たりの計数
上質紙<90kg> 2.4 3.6 4.8 6.0 7.2 8.4 9.6 10.8 12.0 0.06
上質紙<110kg> 2.8 4.2 5.6 7.0 8.4 9.8 11.2 12.6 14.0 0.07
コミック紙<70Kg>白 2.8 4.2 5.6 7.0 8.4 9.8 11.2 12.6 14.0 0.07
〃<70Kg>クリーム 2.8 4.2 5.6 7.0 8.4 9.8 11.2 12.6 14.0 0.07
カラーコミック紙 <110kg>
ソーダ・ピーチ
2.8 4.2 5.6 7.0 8.4 9.8 11.2 12.6 14.0 0.07
書籍用紙琥珀<72.5kg> 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0 9.0 10.0 0.05

フルカラー表紙の原稿(アナログ)

●フルカラーの原稿はカラー表紙用の原稿用紙等に、カラーで描きます。

●フルカラーの原稿用紙として、本文用の原稿用紙を使用しないで下さい。青や黄色で引いてある仕上がり線なども印刷に出てしまいます。

●フルカラー原稿の画材は色鉛筆・水彩絵具・クレヨン・マジックなど大体のものは使えますが、金・銀などの光沢があるようなものや、蛍光色等で描かれたものは、くすんだ感じになり原稿の色を再現することができません。

●色がついた紙や、表面にデコボコがある紙に描くと、それも印刷されることがあります。

●下書きの鉛筆や色鉛筆の線・修正の後などは、残らないようにして下さい。印刷に出てしまいます。

●入稿の際はトレーシングペーパーなどを被せて原稿を保護して下さい。

●カラートーンは接着面に空気が入らないようにして下さい。また、カラートーンは再現しにくいため、色が多少変化することがあります。

単色刷り(1色刷り)表紙の原稿(アナログ)

●本文原稿と同じく原稿用紙には市販の原稿用紙やケント紙等を使用し、黒1色で作成して下さい。

●表4側には印刷がない場合には、表4側原稿として白紙の原稿を用意する必要はありません。表1の原稿のみご入稿下さい。ただし、必ず「表4側には印刷なし」の旨をお伝え下さい。

多色刷り表紙の原稿(アナログ)

多色刷り表紙は定番1色セットのオプションとして可能です。

●原稿は2色刷りなら2種類、3色刷りなら3種類必要です。必ず全て黒1色で作成して下さい。(例えば1色目の刷色が黒で2色目が青だとしても、2色目の原稿を青で描いてはいけません)

●原稿は、1色目の原稿を原稿用紙に書いた後、その原稿に厚めのトレーシングペーパー等を被せて、上側をテープで固定して、そのトレーシングに2色目の原稿を書くといった手順で作成します。

●トレーシングを使わず普通の原稿用紙や紙に2色目以降の原稿を作成する場合は、1色目の原稿とトンボの位置をよく合わせ、注意して作成します。